レントゲン技師の資格と仕事内容

診療放射線技師になるために

 

診療放射線技師になるためには、まず、その国家試験の受験資格を得なければなりません。そのためには、文部科学大臣が指定した学校か、厚生労働大臣が指定した診療放射線技師養成所に行き、3年以上診療放射線技師として必要な知識と技能を修習しなければなりません。それを終えて初めて、診療放射線技師国家試験の受験資格を得ることができます。

 

また、外国においてこれらと同等の資格を持っており、特定の条件を満たしている場合にはその受験資格が与えられることになります。

 

診療放射線技師国家試験は毎年1回行なわれます。その試験科目は、基礎医学大要、放射線生物学、放射線物理学、放射化学、医用工学、診療画像機器学、エックス線撮影技術学、診療画像検査学、画像工学、医用画像情報学、放射線計測学、核医学検査技術学、放射線治療技術学、放射線安全管理学となっています。

 

これらの科目構成は、2004年3月実施の第56回の国家試験から改正されたものであり、それまでの試験に比べると、臨床・医学分野により重点を置くようになっています。そのため、解剖学、画像の読影、基本的な疾患の病態や検査技術に関する設問が大きく増加しているようです。

 

総問題数は200題であり、合否判定は正解率60%といわれ、かなり難しい試験であるといえます。なお、平成21年の診療放射線技師法施行規則改正によって、同年より試験名称が「診療放射線技師試験」から「診療放射線技師国家試験」に変更されました。

 


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