診療放射線技師の高学歴化
今までの診療放射線技師には、短期大学や専門学校の出身者が多かったのですが、放射線診療技術が徐々に高度になっていくにつれて、近年では診療放射線技師も高学歴の者が多くなってきています。
特に、四年制大学の出身者や、大学院出身者が大幅に増加しているようです。さらに、博士号取得者も増えてきています。その主な学位の種類は、保健学、医学、工学、理学などです。
このような状況に伴なって、従来は短期大学と専門学校が主流であった診療放射線技師養成校も、現在ではほとんどの短期大学や一部の専門学校が四年制大学に移行しています。
そのため、入学定員数も大学がそれ以外の養成校よりも多くを占めるようになり、大学において診療放射線技師の養成を行なうことが主流となりつつあります。
従来、医師や歯科医師は六年制の大学教育となっています。それに対し、診療放射線技師や臨床検査技師、理学療法士、そして看護師などの教育は、専門学校から四年制大学まで多岐にわたっています。
近年では、薬剤師が六年制大学教育となり、医師や歯科医師と同レベルの学歴となりましたが、将来的には他の職種も薬剤師と同じように四年制や六年制の教育体制となっていく傾向が強いとみられています。その中でも特に、診療放射線技師と臨床検査技師はその傾向が強くみられる職種です。