レントゲン技師の資格と仕事内容

レントゲン技師と診療放射線技師

 

医療機関などでは、レントゲン撮影などを専門に行なっている人がいます。いわゆるレントゲン撮影などを行なうことから、それに携わっている人のことをレントゲン技師と呼ぶことが多いようです。しかし、レントゲン技師という呼び方は俗称であり、診療放射線技師という呼び方が正式な名称です。

 

この診療放射線技師とは、病院や診療所などの医療機関において、放射線を使用した検査や治療などを業務としている人たちであり、彼らはその国家資格を持っています。

 

歴史的にみれば、医療機関においては、元々は医師たちによって放射線を使用した検査や治療などが行なわれていました。しかし、放射線診療技術が徐々に高度になっていくにつれて、それらに対応できる高いレベルの専門知識や技術を身につけた人たちが必要とされるようになっていきました。

 

そこで、放射線診療を専門に扱う者として、診療放射線技師の職域が形成されたのです。現在では、X線撮影やCTなどの検査を医師自身が実施するケースは非常に少なくなっています。

 

その代わりに、これらの検査を行なうのが高度な放射線検査の技術を身につけた診療放射線技師たちなのです。特に現代の医療の現場においては、医療の細分化や分業化が進んでいるため、高度なチーム医療を行うためには、そのメンバーの中に診療放射線技師がいることがほぼ常識となっています。

 


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